PCやスマートフォンなどにビットコインのウォレットアプリをインストールしてアカウントを作成すると受取用アドレスが表示され、入金ができるようになります。
ウォレットアプリで仮想通貨を受け取る際に、アカウントは1つしか設定していないのに受取用のアドレスが毎回変わる場合があります。
この理由は、プライバシー保護のためにウォレットアプリが複数の受取アドレスを生成しているからです。
最初にビットコインアカウントを設定すると1個の秘密鍵(非表示)が作成されます。秘密鍵に対応する受取用のアドレス(公開鍵)も生成・表示され、この情報を相手に知らせてコインを受け取ることができます。
ウォレットに保管されている秘密鍵は1個だけですが、これに対応する公開鍵は何種類も生成されます。
ウォレットが同一の秘密鍵で生成した複数の公開鍵(受取用アドレス)に送金されたコインは、全て1個の秘密鍵で送信することができます。
受取用アドレス(公開鍵)はランダムに生成され、公開鍵だけを見ても同じ秘密鍵から生成されたものなのかどうか分からないので、持ち主のプライバシーが保護される仕組みになっています。
自分のウォレットが生成した複数のアドレスでコインを受け取ったとしても、ウォレットには合計額が表示されています。
送金する際はどのアドレスに受け取ったコインでも関係なく、まとめて送金することができます。受取アドレスごとにコインを使い分ける必要はありません。
ウォレットの送信する方法
ビットコインはP2P方式の通貨なので、現金をやり取りするように個人間で送受信することが可能です。
個人の誰かに送信(送金)する際は、相手のウォレットアプリに表示された受取用のアドレスの2次元バーコードを自分の端末に読み込ませてから、金額を指定して送信ボタンをタップします。PCで指定されたアドレスにコインを送金する場合には、送金先の受取用アドレスをコピー&ペーストで自分のウォレットに入力して、送金ボタンをクリックします。
いずれの方法でも、送金先の受取用アドレスの情報(文字列)を自分のウォレットに入力する必要があります。
誤送信防止のために送信時に確認用のメッセージが表示されてクリックするか、ウォレットに登録された暗証番号の入力が求められる場合があります。
自分のウォレットに送金して貰う場合には、ウォレットが生成した受取用アドレスの情報を送信元に知らせる必要があります。
取引所などであれば自分の受取用アドレスをコピー&ペーストで入力し、誰か他の人のウォレットアプリであれば相手の端末でバーコードを読み取ってもらいます。
注意すべき点として、一度送信手続きを行うと取り消すことができません。
もしも間違ったアドレスに送信してしまうと、二度と取り戻すことができなくなってしまいます。